11月 田歌展 お茶席好みの作品たち

こんにちは。

大変久々のブログ更新になってしまいました。
最近はインスタグラムとYouTubeでの発信がメインになっておりますが、こちらもたまに更新していきたい所存です。

さて、さっそくですが先日開催しました展示会の様子をご紹介させていただきます。
今回はお茶席の着物・帯をテーマに「織匠田歌展」を開催致しました。

お店の全体の雰囲気はこちら。
YOUTUBEでご覧いただく際はこちらから

さっそくではありますが、コーディネートを何点か組んでみましたので、詳しく見てみましょう。

吉野格子の帯と色味を合わせて着尺を合わせてみました


格子の部分がとても綺麗に織られていることが近くで見ると確認できます。
またグラデーションも細やかさにも驚かされます。なんとこちら染めでなく織りの技法で製作されています。

着尺も近くで見ると大変細かい柄が織りで表現されています。
シワにもなりづらく、生地も強いので茶席で正座やにじったりした際にも安心してご着用頂ける一品です。


こちらはオレンジ色とグリーンの色合いを爽やかに合わせてみました。
しかし、どこか重厚感も感じられます。

可愛い柄に見えますが、正倉院文様なので格調ある柄になります。
なので、どこか落ち着いた雰囲気を感じられるのでしょう。

こちらの着尺はよく見ると地紋が織られており、鹿の紋様が表現されています。
帯によって色々な表情を魅せてくれそうです。

こちらは帯に印象を感じられるコーディネートにしてみました。


有栖川文様と亀甲が並行して織り成された帯です。
朱珍(しゅちん)織と呼ばれる技法で織られており独特の光沢感が高貴に感じられます。


経錦(たてにしき)の呼ばれる技法で織られた着尺で経糸のみで柄が織られています。
こちらも帯によって様々に楽しめる着尺となっております。


こちらも帯にインパクトを感じられるコーディネートです。


モダンなデザインに見えますが、こちらは山道(やまみち)と呼ばれ昔からある柄になります。
ゴブラン織りという織り方で糸の本数を多く入れ込んでいるのにも関わらず、軽くしなやかでシワにも
なりづらいので一回締めると癖になる一品です。


こちらもよく見ると2色使いで交互に縞が形成されている着尺で味わい深い仕上がりになっています。
地味に見えますが袋帯をしめて重厚感を表現しても良いでしょうし、
染帯で洒落感を足しても楽しめ着方の幅がある着尺となっております。

如何でしたでしょうか。
モダンな色や柄に見えつつも、どれもお茶会シーンにはぴったりの作品になります。

帯は軽く、締めやすく、コーディネートも幅広く合わせられるので大変重宝なものばかりです。
また着物もシワになりづらく、着た時のドレープ感というか生地の光の落ち方にとても上品さが感じられます。

また、作品を見ていただいてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回ご紹介した作品では金糸や銀糸を使用しておりません。

しかし、柄が高尚なので紬から付下、訪問着などでも自然に幅広く合わせられるのが嬉しいポイントです。

ぜひ、動画でも作品の美しさをご覧いただければ幸いです。
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それではまた次回のブログをお楽しみに。

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