シーンや季節ごとに選ぶ【帯揚のポイント解説・結び方の動画】

着物には帯揚(おびあげ)と呼ばれる小物があります。


写真を見ていただきますと、帯から少し見える布地になります。

帯揚は着物を着装する際に必要な物になり、帯の印象を変える小物でもあります。
今回はどんなシーンにどの帯揚を選んだらよいのかご紹介していきます。

基本は帯締(おびじめ)と一緒ですので、合わせて覚えていただけたらと思います。
前回の帯締ブログはこちらから

まず、押さえておくポイントとしては

・礼装用なのか(訪問着や付下など格の高い着物に合わせるのか)
・カジュアル用なのか(小紋や紬など普段着の着物に合わせるのか)
・どの季節に着用するのか

上記のポイントからご自身が選ばれる帯揚を判断します。
それでは詳しくご説明していきます。


<礼装用>

礼装用の帯揚ですが、ご参考として下記のような物があります。


訪問着や付下、一つ紋の色無地(いろむじ)などに着装されると良いでしょう。
デザインなども色々ありますが、基本的に金が使われているのが特徴です。


また、最高礼装である留袖(とめそで)には白の帯揚が基本になりますので、帯締とセットでお持ちいただくと良いでしょう。

(このようなイメージです)


<カジュアル用>

次にカジュアル用の帯揚ですが、参考例として下記のような物があります。






基本的には金糸は使用されていません。
また、無地のものから柄の入ったもの、絞りやお洒落な刺繍が施されたものなど色々あります。


<季節で選ぶ帯締の種類>

そして、大事なのが季節です。

時期によって選ぶ帯揚が変わってきますので、そちらを比較していきます。



絽(ろ)と呼ばれる横段がメッシュ状になっており、透け感があるので涼しげに感じられます。
着用時期は6月〜8月になります。



オシャレな柄が入ったものもあり、季節を想像できるような柄を取り入れるとより一層お洒落を楽しんでいただけます。

また、素材もちりめんの他、麻のものなどもあります。



次にご紹介する帯揚は先ほどとは違い透け感はなく、しっかりとした生地感になっています。



こちらの着用時期は9月〜5月になります。
季節によって変えるタイミングは帯締と同時期ですので、合わせて覚えておくと便利です。


<帯揚の結び方がわからない>

覚えるまで少し大変なのが、帯揚の結び方です。
簡単な動画を作成しましたので、こちらをご参照なさってください。
(お店や着付講師によってもお伝え方法が色々あると思いますので、参考程度にご覧ください)


まとめ

・帯揚には礼装用と普段用があるので、シーンによって使い分ける(基本的には金糸が使われているかで判断する)


・季節によって帯揚を変える
(6月〜8月はメッシュ状の透け感ある帯揚を、9月〜5月は透けない帯揚を選ぶ)

帯揚によっても着物の印象は全く違ってみえます。
皆様が楽しみながら帯揚を選んでいただければ幸いです。

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